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アニメとゲームのことを書きます

EVO2018旅行記(準備・移動編)

社会人になり、海外旅行をするお金と有給が貯まったので今年初めてEVOに行ってきました。
実は海外旅行そのものも初めてだったので、準備含めてどんなことをしたか・どう感じたかを書いておこうと思います。

 

1. 準備

航空券とホテルは3か月前(5月初旬)に予約しました。
エクスペディアだと航空券とホテルをセットで予約できるのでわかりやすかったです。
メンバーは僕、ゴボ勢のBさん、エヌアイン勢のロバートくんの3人。
費用は大人3人で49万(航空券+ホテル4泊、ひとり16.4万円)。2~3年前にEVOに行った人達の費用と比べると割高なのが気になりましたが飛行機の値段が高くなったのでしょうか?次はもっと安くできればいいなと思います。

 

■荷物

スマホ
財布、クレジットカード
パスポート
ESTA申請
海外保険
モバイルWifi
ホテルの予約メールなどを印刷したもの
ポーチ

最悪パスポートとクレジットカードがあればなんとか生きられるように感じました。
財布やパスポートは肌身離さず持ち歩く必要があるので、肩や腰にかけて使うポーチがあると利便性がまったく違います。

 

アケコン、パッド
アケコン用バッグ
Switch
携帯椅子

Switchは暇つぶしとBBTAGのトレモを兼ねて。
今後はSwitchでも発売する格闘ゲームが増えそうですし、さっと遊べて本当に便利なのでSwitchは非常にオススメです。
また、大会会場では携帯椅子があると休憩しやすく便利でした。アケコンを持って待機するのは疲れます。

 


下着、靴下
パーカー
ハンカチ
帽子
水着 

下着などは現地で捨てると荷物が楽になると聞いたのでそうしました。
ラスベガスは気温自体は高いですが、湿度は低く日光が強いので半袖のTシャツよりも薄手の長袖シャツの方がいいかもしれないと思いました。
また、会場やホテル内は冷房で冷えやすいのでパーカーのような上着は必須でした。

 

日焼け止め
酔い止め
正露丸 

あまり外出しなかったのでプールに行く時以外は日焼け止めは使いませんでしたが、数日観光する場合はあったほうがよさそうです。
正露丸はあるだけで安心感がすごい。

 

サンダル
スリッパ
歯ブラシ
シェーバー
モバイル充電器
マルチタップ
充電用コード

お菓子(アメなど) 

その他日用品など。このへんは現地でも調達できそう。
スリッパはサンダルあれば不要だと思います。
マンダレイだと変換プラグは不要でした。
お菓子はホテルでちょっと小腹が空いたときや朝食代わりに食べられるような甘いものがいいと思います。現地のスーパーで買ってもいいです(チップスアホイが美味しかったです)。

 

2. 移動

 

■往路のスケジュール
10:30 成田空港集合
チェックイン、荷物を預ける
両替、Wifiの受取
昼食
13:55 成田発
~2時間半くらい空の上~
16:30 ソウル(仁川国際空港)着
~4時間半くらい乗り継ぎ待ち~
21:00 ソウル(仁川国際空港)発
~11時間半くらい空の上~
16:40 ラスベガス(マッカラン国際空港)着 (日本時間だと朝9時くらい)

 

■復路のスケジュール
19:00~20:00 空港へ
チェックイン、荷物預ける
23:50 ラスベガス発
~12時間半くらい空の上~
04:35 ソウル(仁川国際空港)着
入国手続き、荷物を受取る
05:30 空港鉄道で次の空港へ
06:30 ソウル(金浦国際空港)着
チェックイン、荷物預ける
09:05 ソウル(金浦国際空港)発
~2時間くらい空の上~
11:10 羽田着

 

空港でのチェックインや入国手続はわからん殺しされそうになりましたが、なんとかトラブルなく移動できました。
1回経験すれば2回目以降はさほど難しくなさそうな気がします。(逆に言うと1回目は無限に用心したほうがいい)
移動だけで24時間近く経過していることからもわかるように、移動中はめちゃめちゃ暇です。(海外遠征の多いプロ、すごい)
空港では無限にスマホをいじってましたが、機内ではネットが使えないのでほとんど寝ていました。
非電源で暇つぶしできるように本も持って行っていたのですが、フライト中は照明が落とされる時間も長く、夜眠れないときの対策も必要だと思いました。

復路では予約時の確認不足で、ソウルで空港間の移動が必要になりました。
幸いスケジュール上は問題なかったですが、切符購入は現金(ウォン)のみだったり、路線(普通/急行)を間違えてないか現地でハラハラしたので、
乗り継ぎの便は空港名をよく確認しないと駄目と学びました。

 

次回、入国・ホテル・英語編に続く

ヤマノススメ セカンドシーズン 聖地巡礼 ~富士山編~

ヤマノススメに感化されて初めた登山、ついに日本最高峰の富士山に登るときがやってきました。
前回の筑波山登山で身体を慣らし、装備も新しく買い足して準備は万端。
友人2人(たいぺいくん、やすーみさん)と新宿で集合し、高速バスに乗って富士山五合目へ向かいます。

 

五合目に着くとまず人の多さに驚きました。
富士山は山の上でも混雑するとは聞いていましたが、完全に観光地といった雰囲気です。

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▲アニメと同じ構図になるよう角度を調整しながら写真をパシャパシャ撮っているところを友人に見られて若干恥ずかしかったです。

 

ぶらぶらお土産を見て回って薄い空気に身体を慣らします。お土産はさすがたくさんあります。山梨繋がりでゆるキャンパッケージのお菓子など売っていて笑いました。
焼印を押してもらうための金剛杖を買いました。

この時点でわずかにクラクラし始めていて高山病にならないか心配になりましたが、その後は特に問題ありませんでした。
 

神社などを一通り見て回ってからは準備体操をしていよいよ登山道へ入ります。
五合目から七合目あたりまでは歩きやすい道が多く楽でした。七合目あたりまでは馬に乗って登ることもできるそうです。楽しそう!
友人と他愛もない話をしたり真面目な話をしたりしながら登りました。
途中でたいぺいくんが五合目で買っていた岩の形をした砂糖菓子を食べました。見た目が火山岩そっくりで、客観的に見ると本当に岩を食べているように見えるのが面白かったです。味は金平糖と同じでした。
まだ登り初めたばかりだけども景観はとてもいい。天気に恵まれました。 f:id:maidskii:20180713133655j:plain

 

七合目から八合目は体感的にかなり長い間歩き続けた印象です。
アニメでひなたが「こんなの道じゃないよ~」と言っていたように岩場も多く、よじ登ることが多かったです。
八合目あたりはアニメでも言われていたように山小屋が密集しています。
山小屋に着くたび、五合目で買った杖に焼印を押してもらえます。1つ300円くらい。
「頂上に近いところほど焼印の値段が高くなったら悪どいビジネスモデルだよな」などと冗談を言って笑っていましたが、実際上の方の山小屋では焼印2つで500円だったりと山の真ん中でビジネスを感じました。

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17時半頃に予約していた山小屋へ到着。
八合目の「太子館」で、ヤマノススメではあおいが高山病になって泊まった山小屋です。
18時に夕食。
カレーライス(ルーが少ない)と焼き魚などのおかず(少ない)。
山の上なのでしかたないとはいえ男子には物足りない量。
おやつに持ってきたポテチ(気圧差で袋がパンパンになっているところを見るためだけに持ってきた)をみんなで食べました。

 

夕食後はご来光を見るためにすぐ寝ます。
とはいえあっさり眠れるわけでもなく、夜中に一度目が覚めたので寝所を離れて本を読んだりして気を紛らわせていました。

 

寝直して朝4時に起床。
山小屋の外に出てご来光を待ちます。
早朝の山はとにかく寒い!このとき食べたカップラーメンは格別でした。
幸いにも天気が良くご来光は綺麗に見られました。雲海を照らす太陽が神秘的でした。

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山小屋はチェックアウトがとても早く朝5時です。
そこからひたすら頂上まで登り続けます。後半はとにかく岩場が多いです。
高層ではさすがに空気の薄さを感じ、呼吸をしても息を吸った気になりません。やすーみさんもかなりグロッキーな様子。
蛇行した道を1~2往復するたびに休憩を挟みながら頂上を目指し、予定よりも1時間ほど多くおよそ3時間かけて頂上へ辿り着きました。

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▲テンションが上がり謎のポーズをとる僕

 

登り切る直前は写真を撮る気にもならないくらい身体も気持ちも重かったですが、いったん登り終えるとその嬉しさは爆発的です!
しばらく登頂の余韻に浸りながらまったり。山頂で食べた牛丼は最高の一杯でした!

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▲富士山の頂上で売っている牛丼は世界一美味いと思います

 

十分山頂を満喫したところで下山開始。
下山道は登りとは別の道で、フカフカした土の道を蛇行しながらひたすら下っていきます。
ぶっちゃけ風景としても特に見どころはなく下りは無心です。
ただし下りはやはり脚への負担が大きく、膝を痛めそうになり少しずつ立ち止まりながら歩きました。こうなるとかなり大変。
もうだめかと思いながら4時間近くかけてなんとか五合目まで下り終え、バスまでの時間がなくなっていたのでサッとお土産と昼食を済ませて乗車。
さすがにもう雑談する元気も残ってなかったですが、富士山を登り切り、無事帰ってこれたことで何よりも満ち足りた気持ちでした。

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▲アニメであおいとここなが食べていた雲海ラーメン(実物)

 

さて、富士登山を無事終えた感想ですが、最高でした!
やはり日本人なら一度は富士山に登っておきたいですよね。
特に富士山は登山が趣味でなくても登ったことがある人が多く、会話に花を咲かせるのも楽しいでしょう。
(僕の場合は新宿に戻ってその足で日帰り銭湯に行ったところ、受付の女性も富士山に登ったことがあり「富士山に登ってきたんですか?」と声をかけてもらい富士山の人気を実感しました)

 

また、登山そのもので見ても、(前半は)道が登りやすく、山小屋がたくさんあるため食べ物飲み物を補給しやすく、何より眼前に雲が広がる景観の良さが大変素晴らしかったです。
視界にどこまでも景色が続く壮大さの魅力は実際に体感しないとなかなか伝わりづらいかもしれませんが、特に普段都会で暮らしているとその開放感は一層味わい深いです。

 

次は別のルートで登るのも面白そうですし、今回はお鉢巡りもできなかったので来年もまた富士山に行きたいです。
これを見て少しでも興味がわいた人はぜひ一緒に登山に行きませんか?

ヤマノススメ サードシーズン 聖地巡礼 ~筑波山編~

ヤマノススメ サードシーズン放送

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人類の生み出した最高のアニメーション『ヤマノススメ』第3期の放送が始まりました。
今回はその第1話で登場した筑波山聖地巡礼に向かうとともに、今年最初の登山で運動不足を解消していきます。
ちなみに筑波山へ登るのは2015年以来2回目です。

 

ヤマノススメの劇中ではナイトハイクで夜に登っていたので、僕ものんびり昼に出発。
夕方くらいに登って、暗くなるくらいのころに下山するつもりでルーズな計画だったのですが、これが失敗を招くことに…。

 

14時半頃につくば駅に着いてバス停に着くと、「筑波山の最終バスは17:00」との注意書き。
あれ……今から登ったら帰ってこれないのでは……?
とりえあずバスに乗って揺られながらどうするか思案し、急遽ホテルをとって宿泊することに。
着替えを持ってきていてよかった…。

 

ちなみに筑波山で夜に登れるのは秋冬の限定されたシーズンのみだったようです。
下調べは大事。

 

筑波山神社に到着し、麓の老舗旅館「江戸屋」の部屋をとりました。(創業390年だそうです、すごい)
時間が遅かったので夕食はなし、朝食のみ1泊で12,000円。
思わぬ出費…。
とはいえ週末なので、のんびりして温泉につかるのも悪くないと思い特に気にせず。

 

この時点でまだ16時くらいで夜まで時間があるので、ロープウェイでさくっと頂上まで行ってみることにしました。
筑波山は頂上までロープウェイ or ケーブルカーが通じており、究極ノー労力で頂上まで登ることができます。

 

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霧、メッチャ出てる……。
気温が下がってる夕方ではこういうこともあるわけですね。
しかも売店もほとんど閉まっているのでやることが何もない。
1つだけ開いていた売店で夕飯代わりの軽食をひたすら食べていました。
筑波山ローズポークの肉まんなどが名物なのですが一番美味しいのは焼き団子かなと思いました。(高尾山とかでも売ってるやつ)

 

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30分ほど御幸ヶ原で食事した後あっさり下山して宿へ。
部屋では暇つぶしにKindleヤマノススメ原作を読んだりFGOしたり、3時間くらい温泉に浸かったりしていました。
一晩明けてから朝食をいただき、改めて山へ出発。

 

筑波山神社~白雲橋コース~迎場コース~つつじヶ丘駅~おたつ石コース~女体山山頂
というルートで登ります。

 

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ペースが早かったのか、登り始めて30分くらいでいきなりキツくなってきました。
迎場コースは「岩場が少なく比較的楽なコース」などと紹介されていますが、とはいえ登山道なのでしっかり登りがあります。


1時間ほど歩いて汗まみれになりながらつつじヶ丘駅へ到着。
ここで食べた山ぶどうソフトクリームは格別でした。運動後の疲労回復にはアイスクリームがめちゃめちゃ効きます。

つつじヶ丘駅はアニメの劇中でのスタート地点としてたくさんロケハンされているので、テンション上がりながら写真をパシャパシャ撮っていました。

 

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その後はおたつ石コースをスタートし30~40分ほど歩いて弁慶茶屋跡へ。
劇中でも登場した名所ですね。

 

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ここから先、白雲橋コースの後半の筑波山は弁慶七戻りなどのダイナミックな岩場が続く名所ラッシュとなっており、めちゃくちゃ楽しい登山コースとなっています。
さらに頂上が近くなると手足をしっかり使ってよじ登る岩場となるため大自然のアスレチックを味わうことができます。
このあたりが筑波山の大きな魅力だと思います。
最後の岩場を気合で登りきって山頂にたどり着いたときの清々しさは何物にも替えがたいです。

 

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女体山の山頂はむき出しの岩場で高所恐怖症は立っていられないような危なっかしい場所ですが、その分景観は素晴らしく、地上の風景を一面に楽しむことができます。
これは確かにライトアップされた夜景はこの上なく美しくなるのでしょうね。

 

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その後はケーブルカーの停留所で食事をして降りていきました。
このカジュアルさもまた筑波山のいいところだと思います。


さて今回の登山の感想ですが、筑波山、とても楽しい!
上でも書きましたがインパクトある岩場の名所がなんといっても面白いですし、山の上でも麓でも食事ができるところがたくさんあり、疲れていてもケーブルカーで簡単に下山できる、車がなくても電車とバスだけで行けるといいことづくめ。
登山初心者にも間違いなくオススメの山なので興味がわいた人はぜひ一緒に登りに行きましょう!

 

次は富士山に登りに行くのでそちらも記事に残す予定です。

映画『リビング ザ ゲーム』感想:今だからこそ振り返る格ゲーeスポーツシーンの過渡期

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映画『リビング ザ ゲーム』を見た。
本作はウメハラ、ももちといった格闘ゲームのプロプレイヤーを2年間にわたって取材したドキュメンタリー映画だ。
2016年に製作され、一度 WOWOW にて「格闘ゲームに生きる」の表題で放送されたことがあるのだが、有料CSのため視聴のハードルが高くTwitterのTLでもほとんど視聴した人を見かけなかった覚えがある。
僕も当時見られなかったので、今回の劇場公開はとても楽しみだったし、満足いくものだった。
 
内容としては、2014年から2015年にかけてのストリートファイターのプロシーンを舞台に、ウメハラとももちを中心に、ジャスティン、ルフィ、ゲーマービーといった各国の格闘ゲームプロの現実をフィルムに収めている。
2014年から2015年というと、ストリートファイターは「ウルトラストリートファイターIV」にアップデートされ、ストIVの競技レベルが成熟期にあった時代だ。
参考までにこの年のEVOとカプコンカップの優勝者を記載する。
 
2014 EVO
優勝:Luffy、準優勝:ボンちゃん
2014 Capcom Cup
優勝:ももち、準優勝:Xian
2015 EVO
優勝:ももち、準優勝:GamerBee
2015 Capcom Cup
優勝:かずのこ、準優勝:ウメハラ
 
初のヨーロッパ勢の優勝、ももちの二冠、ゲマビとの決勝のコントローラートラブル、かずのこの1500万二翔などが思い出深い。
 
見る前は「いまさらウル4かよ~」と正直思っていたが、実のところ今だからこそこの時代を振り返ることで印象深い映像となっていたと思う。
というのも、この時期はまだ格闘ゲームが所謂「eスポーツ」として現在のように世間的に華々しく注目される前のことであり 、作品全体も先行きの不透明さに葛藤するプロゲーマー達の生き様にフォーカスをあてている。
ゲームに没頭すると社会的に生きづらくなる現実への諦観を吐露するルフィやゲーマービーの表情は痛いほど共感できるものだった。
また、当時より現在は賞金額は一桁大きくなり、賞金額の大きさがeスポーツシーンの拡大として喧伝されることが多い現状から見ると、劇中のジャスティンの発言は皮肉的だ。「ダイゴは才能があるから、稼ぐならアメリカに来るべきだ。アメリカでは賞金のために戦う。でも、日本の選手はプライドのために戦うんだよ」
 
特に、ももちはウメハラという絶対的カリスマとの間にプロとしての格差を感じ苦悩する姿が克明に映されており、今作の主役であると言ってよい。
劇中ではStunfestやトパンガワールドリーグでのウメハラとの直接対決に負けて壁を感じたり、ウメハラの著書を読みたがらないシーンにウメハラに対抗しようとするももちのバチバチ感が表れており、見ごたえがある。
前述のようにももちはEVOとカプコンカップを二冠したが、劇中では明るい表情をほとんど見せない。それはウメハラとの差を埋められていないことや、追われる立場になったことの怖れによるものだ。
一方でウメハラ本人は(いつのものように)飄々とした自然体でインタビューに答えている。ももちに対しても、自分が過去絶頂を極めた頃と照らし合わせて、先を行っている者としての立場で焦るももちの姿を見つめている。
僕が鑑賞した回は上映後ウメハラをゲストにトークショーがあったのだが、「登りつめたところから落ちていく辛さは、最初から勝てないよりも辛い。それでも継続してきたことが、自分がプロとして評価されているところだと思う」と述べており、印象深かった。
 
本作の見どころや意義は、こうした格闘ゲームのeスポーツシーンの過渡期を、選手たちの人生に寄り添う形で映像に記録しているところが大きく価値があるものだと思う。
ちなみに格ゲーファンとしての目線では、ジャスティンやゲーマービーの生い立ち・苦労人話が泣ける。これもぜひ見てほしい。

キラキラ☆プリキュアアラモード 第25話 「電撃結婚!?プリンセスゆかり!」の話

今年のプリキュアシリーズ最新作である『キラキラ☆プリキュアアラモード』は放送当初からかなり面白いと思って楽しく見ていたが、先日(7月30日)放送された第25話 「電撃結婚!?プリンセスゆかり!」はひときわ優れた回だったと思う。

脚本は『プリティーリズム・レインボーライブ』などで知られる坪田文

演出は古くは『セーラームーン』シリーズから演出を手がける佐々木憲世。

 

まさかいい年をしてプリキュアを見ていない成人諸君がいるわけがないとは思うが(失礼)、一応見ていない人のために簡単に説明すると、今年のプリキュアは5人組(+追加戦士1人)で、モチーフはスイーツと動物。
メンバー5人のうち3人が中学生、2人が高校生となっている。今回の話ではその高校生2人が主役。

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右端のキャラが「剣城あきら/キュアショコラ」で、左端が「琴爪ゆかり/キュアマカロン」。
あきらはボーイッシュな女の子で、よく男子に間違われる。家族や仲間思いの性格だが、反面自己主張が弱い。
ゆかりは超然とした美女で、何事も完璧にこなしてしまう天才肌。どんなこともたやすく習得してしまうため感情的になることがほとんどなく、他人と接するときも猫のように気まぐれな性格。しかし心の内では繊細な精神性を持つ。
2人はもともと知り合いだったが特に深い付き合いがあるわけではなかった。しかし第10話で絆を深めることとなる(このエピソードも必見)。
これだけ理解しておけば今回の話では概ね問題ない。

 

さて、今回は「コンフェイト公国の王子」がゆかりの元にやってきてプロポーズをするところから話が始まる。

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まずこの王子、キャラクターデザインも演技も完全に世界観から浮いている。
この後ゆかりを巡ってあきらと対決をすることになるのだが、何をしてもズレたギャグ描写となっている。
しかし今回の話でまず目を見開くのは、そうしたコミカルな要素を置き去りにした"抑えられた"演出である。

 

 恋したゆかりを国へ連れ去ろうとする王子から、ゆかりを引き止めるあきら。

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 このあきらの行動にゆかりは初めは笑みを見せるも、あくまで客観的な理由しか述べないあきらに対して途端に表情を曇らせる。

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あきらの態度に不満なゆかりは、あきらが王子との対決に勝てなければ彼の国へついて行くと挑発的な態度を取る。

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画像だけではどうしても伝わらないと思うが、ここまでの映像では劇伴もカットも非常に動きが抑えられており、きわめて上品な画面づくりがなされている。

これだけでも「今週のプリキュアは何かすごいぞ」と予感させられてしまう。続けて見ていこう。

 

その後王子とあきらは100m走や力比べや歌唱での勝負を行うのだが、ことごとく王子はルールを逸脱したプレーを行い対決は有耶無耶となってしまう。こうした状況にあきらは困惑しつつも成り行きにまかせる一方、ゆかりは楽しげな表情を見せる。

ここで今回の見所のひとつ、ゆかりとあきらのダンスシーンがやってくる。

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ここはぜひアニメで見てほしい。

あきらとゆかりは一言も言葉を交わさないが、2人の表情とダンスから彼女たちが心を通わせていることは一目瞭然である。演出とはかくあるべし、とまで言えるような珠玉のアニメーションである。

この直後に王子が乱入して無理やりゆかりにダンス技であるリフトを行おうとするも、バランスを崩して王子だけがプールに落ちてしまう。そこで「実はお嬢様」という設定をもつあおいがピシャリと一言。

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一連の出来事に耐えかねたあきらは、面白半分に王子たちを振り回すゆかりを責める。

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言動はズレているが気持ちは一生懸命な王子のことを尊重すべきだ――と言うあきらに対して、ゆかりは反発するように「コンフェイト公国に行く」と突き放し、次のように言う。

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震撼すべき台詞である。とらえどころのないキャラクターのゆかりが放ったこの一言は、飛躍した台詞でありながら紛れもなく彼女の本心を捉えた言葉であることが直感的に理解できる。そしてこの言葉の本当の意味は後に明らかになる。

 

ここでCMを挟んでBパートに移る。

あきらは追加戦士であるシエル/キュアパルフェから、ゆかりのわがままについて直接的に言葉を伝えるべきだと責められる。(余談だが、こうした立ち位置が無理なく成立できるところは追加戦士というキャラクターの良いところであり、キャラクター配置の妙と言える)

それに対してあきらは次のように答える。

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震撼すべき台詞その2である。猫のようにとらえにくいゆかりの精神性の最も核心の部分を、あきらは自然と理解しているという2人の絆の深さにハッとさせられてしまう。しかも言うまでもなく、紫の花の折り紙はそううした脆さを持つゆかりを象徴しているという憎い演出にうなされる。しかもこの台詞は同時に積極性に欠けるあきらの性格をも反映しているという重層的な意味。これこそがまさしく"表現"というものだろう。

 

この直後のシエルの言葉もきわめて強いメッセージ性があり、心を揺さぶられる。

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ギクシャクしてしまったあきらとゆかりだが、いちかの提案で2人でスイーツづくりをすることになり、その作業の中で2人の間の緊張もほぐれていく。

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これは今回と同じ坪田文脚本である『プリティーリズム・レインボーライブ』でも常々感じていたところだが、キャラクターが物語の最も根本的なモチーフであるスイーツ作りという営みを通して、心と心の交流や精神的な成長を描くという手法は最も感動的な作劇方法であると思う。

 

その後、2人きりになった際にゆかりはあきらへ本心を打ち明ける。長くなるが画像で引用する。

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もはやこのシーンについてはどう賞賛しても無粋にしかならないだろう。

キャラクターのもつ精神性と関係性を、それまでのエピソードを踏まえて一つの頂点にまで高められる、そんなレベルの作品はなかなか見られるものではない。

 

そしてお約束の戦闘シーンにおいて物語は最高潮を迎える。(ちなみに敵は百合の花のモンスターで、やりすぎである)

変身用のコンパクトを封じられたゆかりをかばって敵の攻撃を受けるあきら。

なぜ他人をそうまでして守るのかという問いに対して。

 

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まさかの愛の告白である。

こんなのありえるだろうか?これは日曜朝08:30に放送しているアニメなんだが…?

思わず取り乱してしまった。

シエルの言葉を踏まえていること、また、自分の気持ちを後回しにしがちなあきらというキャラクターの素直な感情の発露だからこそ持つ言葉の重み。そして「ここまでやってくれるのか!」という驚き。万雷の拍手を送りたいと思う。

 

この後のあきらがゆかりの涙を拭くシーンもきわめて白眉な演出がなされている。

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あきらがゆかりの涙を拭くジェスチャーをしたときは確かにゆかりは泣いていない。しかしその動作の直後にゆかりは涙を溢れさせる。

たとえ涙は流していなくとも、あきらにはゆかりが心の中で泣いていることがわかったのである。そしてゆかりはあきらによってそれを自覚し、安堵の涙を流すのである。2人の果てしなく深い絆がこのシーンで表現されつくされている。

一体どんな天才ならこのような演出が思いつくのだろうか?

 

コンパクトを取りもどしたゆかりはプリキュアへ変身し、あきらとの合体必殺技によって敵を倒す。

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もちろんこのシーンは「信頼しあっているパートナーでなければできない」というあおいの言葉を踏まえてのものである。何度も言うようだが徹底的に演出が練られている。

 

さて、長くなったが今回の話もこれで最後となる。

物語の終わりにゆかりは王子のプロポーズを断り、別れを告げる。

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自身でも見つけることが難しい自分の心。

しかしそれを見つけるときがゆかりにもやってくるのかもしれない。

なにせプリキュアアラモードはまだ20話以上先があるのだから。

そんな今後の展開の期待をも含めた素晴らしい〆となったように思う。

 

いかがだったでしょうか。

長くなってしまいましたが、少しでも今作のプリキュアの魅力を伝えることができたなら本望です。

これをきっかけに興味を持ってくださった方はぜひ来週から僕と一緒にプリキュアを観ましょう!

 

映画という枠を越えた体験 『映画 聲の形 inner silence』極上音響上映の話

 6月24日、立川シネマシティにて『映画 聲の形 inner silence』極上音響上映が開催されました。
 これは『映画 聲の形』のBD/DVDに特典として収録された"とある音声トラック"による特別バージョンの映像を、立川シネマシティが一日限りのイベントとして上映したものになります。
 これが通常版と異なるのは「台詞およびSEは一切無く、全編にわたって一つのアンビエントミュージックだけが音声として流れる」ということです。
 どうしてこのような異例のイベントが生まれたのか、そしてこの上映を通じて僕が感じたこと・考えたことを書いていきます。
 
(こういう音楽(+ノイズ)が約2時間にわたり続きます。)
 
【背景と概要】
 『映画 聲の形』は2016年9月に公開されたアニメ映画です。本作の音楽を手がけるのは「agraph」名義でエレクトロニック・ミュージックをリリースするほか、アニメ『ピンポン THE ANIMATION』の劇伴を担当したアーティスト・牛尾憲輔。一般的なアニメ作品とは異なり全編にわたりアンビエント色の強い劇伴が用いられており、繊細美麗な京都アニメーションの作画と重厚なストーリー・演出を見事に受け止めた素晴らしい音楽となっています。
 この劇伴の原型となるコンセプト音楽には「バッハのインベンションを元に加工・合成した音響が全編にわたって流れる」というアイデアを用いたものがあったものの、実験的すぎるということで本制作では採用されませんでした。そのコンセプトを再構成し完成させたものが『inner silence』という音声トラックです。
 『inner silence』では台詞も効果音もありません。さらにはメロディのある音楽でもなく、少数のピアノ音とノイズなどから成るいわゆるアンビエントミュージックとなっています。それは牛尾氏によれば、「他者の声に耳を塞いでいる将也や、聴覚障害のある硝子にも"聞こえてしまう"音」であり、「将也が生まれ直すという物語の練習曲」というアイデアに基づくものであるとされています。このきわめて特殊なバージョンの上映が、極上音響上映で知られる立川シネマシティのもとで実現したのが今回のイベントとなります。
 
 
【感想】
 まず一言で言うと、大変素晴らしい体験でした。
 
 台詞もなくメロディを楽しむというのとも違う今回の上映は本当に面白いのかというところですが、キャラクターの発言や音楽に気を取られることもある通常の上映と異なり、映像や演出への集中が高まるとともに、作品の鑑賞を通じて自分の中に生まれた感情や思考にゆっくりと向き合うことができるというところが大きな醍醐味だったと思います。映画というものは2時間の枠があり、その中に切り詰められ圧縮された様々な情報が存在します。その情報量によって我々は圧倒されるような感動を覚えることになるわけですが、ともすればそのとき感じたこと・考えたことを置き去りにして次のカットへと進行していかざるを得ないときもあります。(だからこそ、時に同じ作品を何度も見直すことになるのです。)その点で『映画 聲の形』が素晴らしいところは、牛尾氏が本イベントの舞台挨拶で指摘したように、原作全7巻を再構成し映画にまとめたことでともすれば早くなりすぎるテンポを中立的な劇伴が中和することで作品のバランスが保たれているところにあります。その方向により進んだところに本イベントはあり、あえて情報量をカットすることによって自らの内面に向き合う時間が広く確保されることで、より高い強度で作品を吟味し自分の感動をクリアーに理解することができるのです。こうした作用があることは今回の鑑賞までまったく思いもよらなかったことであり、ひとつの映画と向き合う方法には様々な形態がありうるのだと大きな学びとなりました。
 
 また、アンビエントミュージックと劇場の音響環境があわさり、「まるで胎児のように、"音楽の中"にいる」という心地よさを感じられたことも大きな魅力でした。これは特に音響設備に力を入れている立川シネマシティの設備と、そのたった一つ・たった一度の上映にあわせた牛尾氏の調整によるところが大きいことは間違いありません。高級な音響は劇場で映画を見る醍醐味のひとつですが、今回は映画鑑賞という枠をひとつ越え、より抽象度の高いレベルでの芸術鑑賞となったと言えるでしょう。それは映像が主体でもなく音楽が主体でもなく、作品を介した"自らの内面"が主体になるという体験であるからです。これがいわゆるサブカルチャーに属するアニメ作品から生まれ出たことはまさに驚くべきことではないでしょうか。日本のアニメカルチャーの大きな可能性の一端を垣間見たような気持ちにさえなります。
 
 こうした上映スタイルが成立するのは、何度見ても飽きない作品自体の奥深さと立川シネマシティの音響設備があってこそであり、作品・音楽・劇場のすべてが噛み合ったまさに奇跡的なイベントだったと思います。改めて『映画 聲の形』の尽きない魅力を感じるとともに、普通では決して味わうことのできない映画体験を得ることができたことで、本イベントに参加して本当によかったと思います。
 
 
【Appendix】
(1) 本イベント上映についてはRealSound映画部によって素晴らしい解説がなされた記事があるので、ぜひこちらもご参考にしていただければと思います。
 
(2) 『inner silence』とアニメーションの情報量について大変的確な指摘を行われているブログがあったので、僭越ながらこちらにご紹介したいと思います。

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2016年に見た映画45本

2016年は「年間50本映画を見る」ことを達成目標の一つに設定して、意識的に映画を見る機会を増やそうとしていた。

50本には届かなかったものの、それらを振り返ってみようと思う。

以下、鑑賞した作品のリスト。カッコ内は鑑賞した日付。星の数で5段階評価した。

 

01: 傷物語Ⅰ 鉄血篇 (1/11) 
02: ガラスの花と壊す世界 (1/11) 
03: セッション (1/25) ★★
04: KING OF PRISM by PrettyRhythm (2/1, 2/6, 2/26, 2/28, 2/28) 
05: キングスマン (2/3) 
06: ナイトクローラー (2/24) ★★
07: おおかみこどもの雨と雪 (2/25, 既見) 
08: ブリッジ・オブ・スパイ (3/3) 
09: パシフィック・リム (3/5, TV) 
10: 劇場版 響け!ユーフォニアム (4/25) 
11: 劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS (4/29) 
12: HK/変態仮面 (5/8, TV) 
13: ズートピア (5/18) 
14: レヴェナント 蘇えりし者 (5/29) ★★
15: ロッキー (6/7, 配信) ★★
16: ロッキー2 (6/8, 配信) 
17: ロッキー3 (6/9, 配信) ★★
18: ロッキー4/炎の友情 (6/9, 配信) 
19: ロッキー・ザ・ファイナル (6/10, 配信) ★★★
20: クリード チャンプを継ぐ男 (6/11) 
21: 貞子vs伽椰子 (6/18) 
22: オデッセイ (6/29) 
23: シン・ゴジラ (8/2, 8/9) 
24: 劇場版アイカツスターズ! (8/15) ★★
25: 超高速!参勤交代 (9/7, TV) 
26: 星を追う子ども (9/8, 配信) 
27: 傷物語 Ⅱ 熱血篇 (9/8) 
28: 君の名は。 (9/8) ★★★
29: たまこラブストーリー (9/16, 既見) 
30: 映画 聲の形 (9/17, 9/30, 10/25) 
31: レッドタートル ある島の物語 (10/8) ★★
32: HiGH&LOW THE MOVIE (10/8) 
33: キャロル (10/21) 
34: IT (10/31, 配信) 
35: 何者 (11/1) 
36: 無垢の祈り (11/3, 11/11) 
37: 七人の侍(4K上映) (11/4) 
38: この世界の片隅に (11/16) 
39: 日本で一番悪い奴ら (11/24) 
40: 劇場版 艦これ (11/26) 
41: トレマーズ2 (12/2, TV) 
42: 聖の青春 (12/14) 
43: ベイマックス (12/23, TV) 
44: 砂の器 (12/25) ★★
45: ポッピンQ (12/25) 

 

ベスト3を挙げるなら

『映画 聲の形』

KING OF PRISM by PrettyRhythm

『無垢の祈り』

の3本。『聲の形』と『キンプリ』はどちらを1位にするか決められなかったほど両者傑作だったし、『無垢の祈り』はもっとも心を揺さぶられた映画だった。

 

星5つの作品は僕オススメの映画。ぜひ見てほしいと思う。

『セッション』や『ロッキー3』は特にラストシーンが好みだったため高い評価をつけた。『貞子vs伽椰子』『シン・ゴジラ』『HiGH&LOW THE MOVIE』『この世界の片隅に』も2016年の顔。『レヴェナント』は映像の迫力とストーリーの壮絶さにあてられて劇場のトイレで吐いたほどの作品。『何者』は見た時期がよかった。就活の前後に見るべき。『日本で一番悪い奴ら』は一番ゲラゲラ笑った映画。旧作では『七人の侍』を4K上映で見られたのはこの上なく貴重な機会だったし、『砂の器』は重厚な大作で圧倒された。

 

こうして振り返ると面白い作品がたくさんあった。

しかしまだまだ足りないと感じるので、2017年はさらに多くの映画に攻め込んでいきたい。